VST/AUプラグインで動くGLSLエディタを公開しました
※2017/03/06更新:Windows用インストーラー版の配布を追加しました。
ダウンロード(無料)
Windows版VST (64bit&32bit):
・インストーラー版(64bit)
・インストーラー版(32bit)
・ZIP版(64bit&32bit)
macOS版VST/AU (64bit&32bit):
これは何?
GLSL (OpenGL Shading Language)というシェーダ専用言語を記述するエディタと、OpenGLの描画を実行するウインドウを表示するVST/AUプラグインです。プラグイン形式ということを活かし、以下の特徴的な機能を実装しています。
- DAW(VSTホスト)からの音声入力に対応
- MIDI CCの入力に対応
- マルチディスプレイでフルスクリーン表示も可能
これらの機能を利用することで、DAWの音声やMIDIオートメーションと連動してシェーダをコントロールすることができます。VJ用途に使えるかも。
本プラグインで編集できるシェーダは「フラグメントシェーダ」のみになります。
GLSLって?
詳しくはWikipediaの記事を参照ください。
もっと詳しい情報や楽しい実例は『WebGL 総本山』さんの記事を漁っていただけるとよろしいかと思います。
使い方 / GLSL Sandboxとの互換性
このプラグインのGLSLエディタは、GLSL Sandboxと互換性があるように設計しています。GLSL Sandboxのギャラリーと同じコードをエディタに打ち込むことで、同じように描画することができます。
注意:シェーダのコードにも著作権が存在することを踏まえた適切な運用・利用をお願いします。特に、他人のコードを盗用したり、他人のコードを自分のものと偽って公開するなどはやめておきましょう。
使い方 / uniform変数
uniform変数などはGLSL Sandbox固有のものと、本プラグイン独自に用意したものがあります。
▼GLSL Sandbox固有
uniform float time: 現在時刻を取得します。これを利用することでリアルタイムアニメーションを実現できます。 ※ver 1.0では0.2毎のフレームカウンタを渡しています。 uniform vec2 mouse: レンダリングウインドウ内でマウスドラッグをする間、マウス座標を取得できます。X,Y方向ともに範囲は0~1です。 uniform vec2 resolution: 現在のレンダリングウインドウの解像度を取得できます。 uniform vec2 surfacePosition: 現在のサーフェス(板ポリ)の座標を取得できます。
▼本プラグイン独自実装
uniform float midiCC[128]: DAW(VSTホスト)からMIDI CCイベントを取得することができます。MIDI CCイベントを配列で取得します。"midiCC[0]"は"CC 0"の値を意味します。 各配列に格納される値の範囲は、DAWにもよりますが概ね0~127です。 ※MIDI CCの仕様については、Wikipediaの記事を参考に。 uniform float wave[256]: DAWのミキサーから音声波形を取得することができます。256点分の音声波形を配列で取得します。"wave[0]"は波形の"最初のサンプル"の値を意味します。 各配列に格納される値の範囲は、DAWにもよりますが概ね0~1です。 uniform float spectrum[256]: DAWのミキサー上の音声波形を周波数スペクトルに変換した値を取得することができます。256分解能の周波数スペクトルを配列で取得します。"spectrum[0]"は周波数スペクトルのうち、低い方から数えて"最も低い周波数"の値を意味します。 各配列に格納される値の範囲は、DAWにもよりますが概ね0~1です。
ライセンス/ソースコード
本ソフトウェアは『GPL v3』ライセンスの下で配布しています。
ソースコードリポジトリ(GitHub)へは以下リンクからアクセスすることができます。
GitHub