ADC 2018に行ってきた話 Day 0~Day 1
ADC(Audio Developer Conference)とは
ADCとは、ROLI ltdとそのJUCEチームが主催するオーディオ開発者向けに特化した技術系イベントです(公式サイト)。
3日間開催され、Day 0はワークショップを、Day 1以降はプレゼンテーションをメインとしたプログラムとなっています。
チケットは3日間参加できるフルプログラムのものと、ワークショップを除いたものとが用意されています。
せっかくなので、私はフルプログラムに参加するチケットを購入して参加しました。
会場について
ADCの会場は、ロンドン市内にあるCodeNodeという、ソフトウェア開発者向けのコミュニティスペースで行われました。
以下、私が参加したプログラムについて紹介します。
Day 0
Day 0のワークショップでは、フィルターデザインをテーマにしたものと、JUCE APIとその応用をテーマにしたものに参加しました。
プログラム名
・ Designing digital effects with state-of-the-art DSP and audio filter algorithms
・ Under the hood of JUCE – Using platform-specific APIs and native GUIs within JUCE
フィルターデザインの方では、フィルター設計の基礎知識の解説から、実際にフィルターを実装するとい内容です古典的なものから新しめのトレンドのものまで紹介されました。
JUCE APIの方では、JUCEフレームワークからプラットフォーム独自のAPIを実行する方法と、JUCEプログラムで作成したAPIを他の言語(Swift, C#)から実行する方法についての解説と実例を示してくれました。
JUCE APIの方では、JUCEフレームワークからプラットフォーム独自のAPIを実行する方法と、JUCEプログラムで作成したAPIを他の言語(Swift, C#)から実行する方法についての解説と実例を示してくれました。
Day 1
Day 1、Day 2はプレゼンテーションがメインです。
キーノート以外は4トラック同時進行で行われるため、全てを現場で聞くことは物理的に無理な話ですが、一部を除きYoutubeチャンネルで公開してくれます。
・キーノート:SOUL Announcement – keynote at ADC 2018
・プレゼンテーション1:Guy Somberg, Timur Doumler, & Guy Davidson – Towards std::audio
・プレゼンテーション2:Protecting the pro audio community: Hacker threats and optimizing copy protection
スポンサーセッションのため動画アップロードなし
・プレゼンテーション3:Oli Larkin – Bringing VirtualCZ to the Web
・プレゼンテーション4:Shane Dunne – Networking for audio plugins
・プレゼンテーション5:Magnus Berger – Building rack extensions for MacOS, Windows, mobile, web and hardware
・キーノート:Marina Bosi – Keynote: How perceptual audio coding has shaped our lives
また、Day 1のアフターイベントにはJUCE Awardの発表と表彰式が催されました。